研究の概要

角館小学校の研究の概要です。ショートスパンのPDCAサイクルで研究を深めていきます。
平成27・28年度国立教育政策研究所教育課程研究センター関係指定事業(特別活動)指定校としての
中間発表会要項
を掲載しました。
   (↑要項は赤文字のアンダーライン部分をクリックしてください)
 指導案 1松3松4竹5梅  研究会記録 上学年下学年 
      (↑指導案と研究会記録は,上記の赤文字アンダーラインの部分をクリックしてください)

1 研究主題

言語活動の充実により確かな学力をはぐくむ
〜「互いの考えを伝え合い,自らの考えや集団の考えを発展させる」学習活動の充実〜

2 主題設定の理由

 本校ではこれまで「言葉の力の育成を図りながら自分の言葉で考えを表現しかかわり合いを通してさらに高い考えを再構築できるようにするための指導の工夫」を研究の中心として取り組んできた。特に集団思考の場である「伝え合い・学び合い」を計画的・効果的に実践して,互いの考えを比較・検討・交流し合う中で,自分の考えを見直し,新たな見方や考え方を身に付けたり,自分の見方や考え方を確かなものにしたりして「わかった・できた・学習したことが役に立った」などの喜びを実感させ,学びの充実感や有用感を高めたいと授業構成の工夫を図っている。受け身的な学習態度は少しずつ改善してきているものの,依然「聴く力」が育っていない子や自分の考えをわかりやすく表現することに難儀している子,自分の考えの発表止まりになっている子も多く,話合いの中で互いの考えの交流から,さらに思考を深めたり広げたりしてよりよい考えへと練り上げていく力が十分育っているとは言えない。
 そこで今年度も重点的に児童に付けたい力を「様々な対象(友だち・教師・題材・教材等)とのかかわりや友だちとの学び合いを通して相手の思いや考えを受け止め,自分の考えを伝えたり,深めたりすることができる力」として「伝え合い・学び合い」の中で考えを深めたり,新たに作り出したりすることができるよう指導の工夫を図り,実践を積み重ねていきたい。
 自分の考えを仲間に伝える場面を設けることで,子どもたちは,自分の思いや考えを一生懸命に言葉にして相手に伝えようとする。そうする中で思いや考えは次第にはっきりしていき深まっていく。つまり思考を言語化することで自問自答による思考を活性化させ,思考力の育成につながっていくのである。仲間とかかわり合う学びは,子ども一人一人の思考力を高める学びと考える。
 仲間とかかわり合う中で自分の思いや考えを吟味し,仲間の思いや考えも取り入れることで一人では思いつかなかったことにまで思いや考えを広げたり深めたりすることができるものと考える。そういった学びの喜びや楽しさこそが「確かな学力」の原動力になる。そのために,特別活動を研究の柱とし,相手や目的を意識させ,言語を通した学習活動を充実することで課題を解決するために必要な「思考力・判断力・表現力」の育成を目指し,研究主題に迫っていきたい。

3 「確かな学力」に係る本校の課題

・基礎的,基本的な知識の習得(言葉の使い方,書く力)に関して個人差が大きく,習得が十分でない児童の割合が高い。
・資料を基に考えたり,条件に適した方法を選択したりすることに課題が見られる。
・自分で考え判断して行動したり,新しいことに挑戦したりすることには,消極的な面が見られる

4 目指す子どもの姿【Plan】

課題をしっかりと捉え,課題の解決に向けて主体的・協働的に学ぼうとする子ども

5 目指す子どもの姿を実現するための,授業における共通実践事項【Do】と共通実践するための手立て【Do】

<共通実践事項>

 ○学習意欲を高め,学びの実感を引き出し,基礎的・基本的な知識が習得できる手立ての工夫
 ○子ども同士の言葉によるかかわり合いを通して,学び合う学習の活性化

<共通実践するための手立て>

 ・教師の指示・発問の精選
 ・「ねらい−課題・めあて−まとめ−評価」の整合
 ・「ねらい−課題・めあて−まとめ−評価」の整合
 ・「振り返り」の充実〜書く時間の保障

【Check】「目指す子どもの姿」の実現状況の把握

 ・提案授業に対する5段階による授業評価(評価カード5段階評価の3以上であれば,おおむね良好)
    実施 ⇒ 6・7・8・10・11・2月  担当 ⇒ 授業研究部
 ・アンケート実施
     児童質問紙,教師チェックシート
     (前回のアンケートの数値を上回り,2月 のアンケートにおいて,各項目で肯定的な評価が80%以上であれば,
      おおむね良好)
     実施 ⇒ 5・9・2月     担当 ⇒ 評価調査部

【Action】改善の計画

<短期>
 ・全国学力・学習状況調査〜結果分析,課題改善案(4月〜7月)
 ・児童アンケート(5月,10月,2月)
 ・「さくらっ子のやくそく」集計(毎月)
 ・授業評価,教師アンケート
 ・秋田県学習状況調査〜結果分析,課題改善案

<長期>
 ・授業実践,教科部・学年部研修
 ・各専門部の取組〜成果や児童の変容,課題の明確化
 ・研究推進委員会〜成果と課題,次年度の計画

6 基礎学力向上に向けて

・よりよい生活習慣の確立〜よき習慣の積み重ね
・日々の授業実践〜学年部,TT,専科を活かして
・全校漢字・計算テストの実施<前期5・6・7・9月 後期11・12・1・2月>
・学力テスト等の結果分析と個別指導による補充・深化
・スキルタイムとしての朝の時間の有効活用,読書活動(月・木),学習タイム(火・水)
・家庭学習の習慣化と充実  10分×学年+α

6 研究組織

  

7 評 価

・研究主題研究の重点を共通理解し具体的施策を進めることができたか。




平成27・28 年度 教育課程研究指定校事業【特別活動】
      自分のよさを積極的に発揮しながら,協力してよりよい生活を創っていこうとする子どもの育成
                     〜思考力・判断力・実践力を育てる指導と評価の工夫〜


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