令和4年度 施政方針(抜粋)

政策の基本方針

~幸福度NO.1のまちを目指す4つの方針~

 新型コロナウイルス感染拡大の猛威が日本列島を襲っております。令和3年1月の国内感染初確認から早くも2年1か月が経過しました。新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの生活様式は一変しました。これまで多くの観光者に足を運んでいただいていた市内観光地への人流が途絶え、市民活動すらままならない状況が続いております。地元企業の経営や市民生活へのダメージは計り知れません。できる限りの支援を、迅速に尽くさなければなりません。
 そしてなにより市民の命を守らなければなりません。仙北市では新型コロナワクチン3回目の接種を2月20日に開始します。7月末までに希望する全ての市民への接種を完了します。医療従事者や市民との協働により、安心で心豊かに暮らせるふるさとの実現に取り組みます。
 また、岸田内閣が提唱している「デジタル田園都市国家構想」においては、「サステナビリティ」持続可能な環境・社会・経済、それから「ウェルビーイング」幸福度、そして「イノベーション」産業改革が示されております。
 その上で、デジタルの力で、「暮らし」、「産業」、「社会」を変革し、地域を全国や世界と有機的につなげていく取り組み、国が整備するデジタル基盤の上に、共助の力を引き出し、各地域で全体最適を目指したエコシステムの構築、そしてエビデンスを重視する施策形成を進めるとあります。この岸田内閣で示された指針は、今後の仙北市のまちづくりのあり方を大きく示唆しております。
 これらのコロナ禍への積極対応の必要性、そして「デジタル田園都市国家構想」を踏まえて、令和4年度の市政を進めてまいります。
 私が市長就任に際して市民の皆様にお約束をした、幸福度全国NO.1を目指すための指針「目標をもち、やりたいことがある人が多いまち」、「やりたいことにチャレンジしている人が多いまち」、「日々の暮らしで生きがいを感じている人が多いまち」、「自分のことを大切に思ってくれる人たちがいるまち」、「頼れる人がいるまち」、「自分の居場所や役割があるまち」、この6つの実現に向けて、仙北市として大きく4つの方針を掲げます。

4つの方針

(1)コロナ禍を踏まえた総合計画・総合戦略の見直し

 先般示された国勢調査の確定値を確認すると、当初仙北市人口ビジョンで示された推計値より下回っていることが明らかになりました。また、現在のコロナ過での社会混乱への早急な対応、幸福度概念の認知向上が必要なことから、総合計画・総合戦略の見直しの検討を進めると共に行政評価制度の確立を進めます。

(2)時代に即した行政組織の再編

 第一に、総務部は、事務事業総合調整室に第三セクター経営改善班、行政DX推進班を設置し、それぞれ専任の職員を配置し業務を加速させるほか、地方創生・総合戦略室を地方創生・総合戦略係として、企画政策課に統合します。
 第二に、観光文化スポーツ部は、歴史まちづくり推進室を新設し、これまで建設課と文化財保護室で所掌していた景観に関することを中心に、歴史まちづくり法に基づく計画策定や火除け地の復元のあり方についても所管し検討を進めます。
 第三に、市民福祉部は、角館こども園を社会福祉法人はなさき仙北に移譲し、4月1日から運営を開始します。
 第四に、教育委員会では、学校適正配置準備室を新設し、5年後を目途に小中学校の適正配置について一定の方向性を示すことにしております。

(3)市役所人事システム及び職員育成・登用システムのバージョンアップ

 想定よりも厳しい人口減少、コロナ禍への対応の必要性、大雨・豪雪など気候変動に鑑みると、仙北市を取り巻く環境が決して楽観視できない状況であると言わざるを得ません。これらの社会的環境への対応には、仙北市役所と市職員の強靭性が必要です。そのため市職員の能力向上を最大限に図るべく、人事システムや職員育成、また登用システムのバージョンアップに取り組みます。

(4)前例にとらわれない新しい行政手法の検討・実施

 昨年度から取り組んできたDX(デジタルトランスフォーメーション)の動きを加速させ、デジタル化を前提とした庁内全体の効率化、また市内全体や市役所と市民が迅速なコミュニケーションが可能な環境の整備を進めます。

各産業別の取り組みについて

 地方創生事業は、今後も少子高齢化・人口減少が見込まれるなか、近未来技術実証特区としてスマートシティモデル事業の活用や、スーパーシティ対象区域の指定を目指し、最先端技術による地域課題解決につなげるための取り組みをすすめ、SDGs未来都市として市民が安心して暮らせる質の高い持続可能なまちづくりに取り組みます。

 商工業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた市内事業者を支援し、同時にアフターコロナ時代の商工業と一次産業との連携を強化させ、新たな産品の創造や販路開拓、顧客サービスへの提案など産業全体の高付加価値化に取り組みます。

 観光振興は、市の優位性を活かし歴史・文化、食、自然を融合させ、付加価値の高いメニューの提供を目指します。延期となっている、「角館町割400年記念事業」などの文化事業、「秋田25市町村対抗駅伝ふるさとあきたラン!仙北大会」などのスポーツ事業、「角館桜まつり」に代表される観光イベントは、コロナ対応に工夫をこらしキラリと光る事業にします。また、地域資源の保全などSDGsの理念に沿って「ほんもの」の継承に努め、その上で育ちつつある野外活動事業や、近い将来再開されるインバウンドの受入態勢を深化させ、訪れる人の満足度と住んでいる人の幸福度を共に高めることを目指します。

 農業では、複合型経営の推進のため機械・施設・資材等導入経費への支援を継続します。また、ほ場整備事業の推進により農地中間管理事業と連携し、更なる農地の利用集積を図りながら、作業の効率化・省力化や生産性の向上に努めます。

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令和4年度施政方針(全文)(PDF:446KB)

市長室に関するお問い合わせ

仙北市総務部総務課

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