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公共文化施設:新潮社記念文学館

特別展示:「男鹿和雄 第二楽章展 広島、長崎、そしてウミガメと少年まで」

『沖縄の海岸』「第二楽章」より(2006年)「第二楽章」からピエゾグラフ60点程度を展示します。

 

期間

平成20年9月20日(土曜日)〜11月4日(火曜日) 9時〜17時

※期間中は休まず開館します

 

 

 

 

企画展:佐藤義亮生誕130年記念「出版報国は百年を越えて」

 

佐藤義亮について

佐藤義亮佐藤義亮は明治11(1878)年2月18日、現在の秋田県仙北市角館町に生まれ、少年期より本を好み、文筆に関心を持つ少年に成長します。文学熱が高まり、志を抱いて、明治28(1895)年3月30日、17歳で上京を果たします。

 

 

大正12年8月、新潮社新社屋落成

大正12年8月 新社屋落成義亮は東京で一人、孤独や生活の困難を克服しながら、印刷工から校正係に抜擢され、次第に文壇と出版事業に興味を持ち始めます。明治29(1896)年7月、投書雑誌「新聲」を創刊、新聲社を創立した後、明治37(1904)年5月文芸雑誌「新潮」を創刊、今日の新潮社を創設しました。この年、義亮26歳。

 

新社屋第二編集室義亮は後、昭和11(1936)年11月の新潮社創立40周年祝賀会の席上で「私は東北秋田の山の中、半年雪に埋もれて居る、あゝいふところに居って、東京と言えば、夢の国を見るような心持ちのする時代に、新しい思想と新しい文学に憧れを有(も)ったといふことは、蘇峰(徳富蘇峰)先生の「国民之友」の影響と云ってもよいのであります。考へて見れば、雑誌の力は恐ろしいものだといふことを、今更のやうに感じさせられます。」と述べています。この年、義亮58歳。

また、大正11(1922)年から始まった角館図書館への書籍寄贈は義亮亡き後も
新潮社から贈られており、85年にわたる本と市民の交流は仙北市にとっても内外に誇れる功績となっています。

佐藤義亮生誕130年にあたり、日本近代文学史及び出版界に確固たる足跡を残した郷土の先人の偉業を顕彰するとともに、100年を越えて、出版を通して故郷との交流が続くことを願って、記念事業を開催することになりました。

 

大正12年新社屋落成時に出版していたシリーズ物

 

出版報国に生涯を捧ぐ亦男子の本懐(佐藤義亮伝より)