祭りは神の降臨を願い、日々の生活が安穏に過ごせるための庶民の素朴な祈りをこめた行事である。
近年、祭りそのものが形骸化し神の存在を忘れたかのような行事が多くなりつつあるとき、角館の“お祭り”には、神を待ち、神をいただくという素朴な信仰が色濃く残り、さらに、若者の力の極限まで出しきる壮烈な激突まで、まさに日本の祭りの原点がある。
9月7・8・9日の3日間、町を一色に染めあげる祭り絵巻は、山車を曳く若者はもちろん、祭り見物の人も魅了する。大置山、人形、おやまばやし、手踊り、どの一つをとっても、長い伝統と庶民の守り育てた結晶が現代まで生きている。また、曳山には「飾山(おやま)ばやし」の囃子方が乗り、舞台では秋田美人のメッカ、北仙北地方の踊り子が手踊りを踊る。
飾山ばやしは、大別して行進曲、奉納の踊り、風流踊りに分けられ、風流踊りは秋田民謡を取り入れたものがたくさんある。
問合せ 仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」:0187-54-2700