現在、古城山(ふるしろやま)の名称で呼ばれていますが、かつては姫小松が多く茂っていたことから小松山と呼ばれていたようである。中世にこの地を治めた戸沢氏(後の新庄藩主)の頃は、山の上に館を置き、北麓に城下町を造り、軍事的機能を優先した町づくりが行われた。
現在の町割りは元和6年(1620年)芦名氏によるものだが、やはりこの山を軸として戸沢氏時代とは正反対に城下町の縄張りが行われた。芦名氏による町づくりが始まった年、「一国一城の令」が発せられ、館も南麓に移している。
芦名氏断絶の後を受け、この地に所預(ところあずかり)として佐竹北家が任に就き、明治の廃藩に至るまで11代2百余年にわたり角館を支配した。
場所 角館町古城山
連絡先 仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」:0187-54-2700