中里塞之神の小正月行事として伝えられ、毎年旧暦1月15日の夜行われているが、その発祥は定かでない。
カンデッコあげのカンデッコとは、朴(ほお)の木でつくった小型の鍬のことで、このカンデッコと胡桃(くるみ)の木でつくった男根を注連縄(しめなわ)の両端に結んで一対にし、これを神木である桂(市指定天然記念物)に豊作や縁結び、家内安全など、その年への願いを込めて投げ掛ける。狙いどおりに掛かると願いがかなえられるといわれ、また、その掛かったものをはずして栗や柿等の果樹に掛けると、多くの実を結ぶと伝えられ豊穣多産、災疫退散を願う小正月行事。この夜は「虫焼き」と称して田圃にワラを積み上げて燃やし、豊作を祈願する行事も行われる。
住所 西木町桧木内字中島