仙北北部四か町村合併協議会

議会議員町村長合同研修会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成15年1月10日(金)

 

 

○合併協議会事務局長 時間前でございますが、皆様お集まりのようですので、ただいまから始めたいと思います。

 本日はお忙しいところ、仙北北部四か町村議会議員町村長合同研修会にお集まりくださいまして、大変ありがとうございます。

 私、合併協議会事務局の大楽と申します。どうかよろしくお願い申し上げます。各町村から派遣されております7名の事務職員、合併事務局の職員、4か町村合併を目指して頑張ってまいりますので、皆様のご指導、ご協力をよろしくお願いしたいと思います。

 それでは、ただいまより仙北北部四か町村議会議員町村長合同研修会を開会いたします。初めに仙北北部四か町村合併協議会会長でございます佐藤田沢湖町長よりごあいさつをお願いいたします。

○田沢湖町長 明けまして、おめでとうございます。(拍手)

 ただいま、事務局の局長からお話がありましたように、今日、4か町村の議員の皆さんとこうした交流会を通じて、大きな目的に向かって進めていくことに対しまして、皆さんとともに心から敬意を表したいと思います。と同時に、今日のこうした機会を計画されましたのは、今日、議長の皆さん方がやはりこうした機会を持って交流をすることが最も望ましいという考え方で、今日こうした会が開かれたわけでありまして、そうした思いが、今日のこうした場をつくられましたことに対しまして、改めてお礼を申し上げたいと思います。

 さて、昨年になるわけでありますが、12月24日、ご案内のとおり、皆さんのご協力をいただきまして、議長さん、そしてまた副議長さん、特別委員会の委員長さん方と16名の委員構成をもちまして、合併の任意協議会が正式に成立をいたしました。これはひとえに皆様方のご支援の賜物でありまして、これまた厚くお礼を申し上げる次第であります。

 さて、この目的につきましては、私から申し上げるまでもなく、皆さんそれぞれの町村の特別委員会を通じ、あるいは議会を通じまして、いろいろな論議をされ、あるいはまた4か町村合同でアンケートという、これも統一した考え方でそれぞれ住民の皆さんのアンケートも了承したという、非常に意義ある中で、こうした機会が成立いたしたわけでありまして、どうか、その目的につきましては、今さら私が申し上げるまでもなく、我が4か町村はそれぞれ昭和30年代の合併以来、それぞれの町村が先人の方々を初め、また皆さん方が地域の住民の福祉のためにあらゆる努力をしてきた成果が、この北部四か町村の大きな成果として私はあらわれているのではないかと思っているところであります。そうしたものをさらにきずなを深め、次の時代に引き継いでいく役割、これが私は大きなものであろうと思うわけであります。

 そうしたことを踏まえて、合併の時代については私は申し上げることは割愛させていただきまして、思いは皆さん同じだと思いますので、今後いろんな議論をし、そして県域の町民の皆さんがよりよい豊かな環境になっていくことを、皆さんで力を合わせることを祈念しながら、役目でありますので、開会のあいさつにかえさせていただきます。

 どうもご苦労さまでございます。ありがとうございました。(拍手)

○合併協議会事務局長 どうもありがとうございました。

 それでは早速、意見発表の場といたしたいと思いますが、準備の関係上、しばらくお待ちください。各町村長さん、それから議長さん、大変失礼ですが、お席の方へ移動されますようお願いします。それから各町村の発表者の議員の方は向かって右側の席の方へ移動して、着席してくださいますよう、お願いします。

 意見発表でございますが、次第に書いてありますとおりの順番にやらせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(拍手)

 それでは、テーマ「合併の夢を語る」ということで、各町村の代表の方の意見発表をいただきたいと思います。ここで一言お断りしておきますが、本日は各町村の代表の方の自由な意見発表の場でありますので、この場、この時間での質疑、意見交換の時間は設けておりません。それはこの後の懇談会の場でそれぞれ意見交換していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。

 それでは初めに、角館町市町村合併促進特別委員長であります佐々木章議員より意見発表をお願いいたします。

○佐々木特別委員長 角館の佐々木です。合併の夢を語るということで、非常に大きいテーマで身近だと思いますけれども、夢を語るということから若干それて現実の話にも入るかもしれませんので、前もってひとつお断りをしておきたいと思います。

 先ほど、会長の田沢湖町長の佐藤町長さんからお話がありましたけれども、合併の協議会に至るまでの過程は皆さん方ご承知のとおりですので、いろいろな中での最後の選択ということになったわけですけれども、いずれ本来であれば、やはり各町村自立できる、あるいは自立すべきことは地方自治の根幹ではなかったかなと思いますけれども、これは諸般の事情によりということで、この時点に参ったわけで、私はやはり本来的には合併する、あるいは合併できたと言いながらも、やはりその合併体、集合体といいますか、個々の自治体はやはり自立をして生きていくと。今までの国の政策、あるいは財源というものに頼るのではなくて、自分たちが自分たちで手をとって、この地域をどうつくっていくのか、あるいは自分の町をどうつくっていくのか、これが根本にあるべきではないか。これが夢であると同時に、現実的にそういう形でこれからはまちづくりをしていかなければ、本当の意味での地方分権、あるいは地方の時代ということはないのではないか。

 当然、財源的に非常に大変だと思います。しかしながら、その財源の話ばかりをしていても始まらないので、そこにはやはり皆さん、行政に係る方々ばかりですけれども、住民の方々も含めて、知恵を出し合い、あるときには汗を流し、涙を流し、あるときには手をとりあって喜んで、いわば町あるいは議会、町民一体となった中での行政を進めていくといいますか、自治体の経営をしていくということが必要ではないかと思っております。これが一つずつ進められることによって、夢というものが一つずつできてくるのではないか。合併に向かってはばら色の夢を描くのは結構でしょうけれども、また描くべきだとは思いますけれども、現実に返ったときには、そういう一緒になって意識改革をしながら進めていくということが必要ですので、私はあえてこれを4か町村一緒になって、夢として、本来の地方のあり方、あるいは地方自治のあり方ということに力点を置いてやっていきたいものだと思うところでございます。

 また、この4か町村のつながりというのは非常に私は強いものがあったと思いますし、それは歴史的なもの、あるいは経済的、文化的なそういうことが非常に今までの時代、この歴史的にいきますと、400年近い歴史の流れがあったのではないか。確かにプラスの時代ばかりじゃなかった。マイナスの時代もあったと思います。これは否めない事実ですので、例えばこういう話をすると非常に口幅ったい言い方になるかもしれませんけれども、角館根性とか、あるいは角館とはというような話をされた時代も、もしかすれば今でもそういう感じを持っておられる方があるかもしれませんけれども、そうは言いながらもやはり北浦地域ということで、太田町、あるいはこの4か町村を含めて、運命共同体といいますか、一緒に歩んできた部分もあったと私は思っております。そういう中で考えてみますと、これからもこの4か町村のきずなといいますか、気持ちのつながりというのを大事にしてやっていきたいものだと思っております。

 たとえの話で悪いんですけれども、角館のお祭りの話になりますけれども、冠は角館のお祭りですけれども、実際にお祭りにかかわっている実態というのは、私は田沢湖町さん、あるいは西木村さん、中仙町さん、あるいは太田町さん、本当に皆さん方からのご協力あるいはご支援をいただいて角館のお祭りは成り立っているんです。私も山が好きで、山引きでやっていますけれども、はやし方、踊り子、いろんな部分で本当に近隣町村のお世話になっております。あるいは学校の子供方にもお世話になっております。こういう中で連携を強めてきましたし、また私どももそういうことで、皆さん方と頑張ってきておったような気がいたします。

 それは、これからの子供たち、あるいは次の世代の方々にも十分にわかっていただいて、さらにより一層のいい地域づくりをしていただきたい。私はやはりそういう人と人との心のつながり、あるいは同じ価値観の中で生きていける者がこの4か町村、北浦の中にはこれからも根づいていくと思いますし、またそういうことを起点にして行政というものも進めていきたいものだと思っております。

 物質的な面、あるいは例えば福祉施設、あるいはインフラ整備、いろんな面でのこともあるでしょうけれども、実際の政策となるとそういうことでしょうけれども、やはり根本にある一体感というものをひとつこれからも醸成しながら、この地域が、あるいはこの4か町村、合併した後もさらに大きく光輝けるまちづくりをぜひしたいものだと思っているところです。

 もう一つだけ、口幅ったい言い方をさせていただきますと、これ以上、余り話をすると、次の発表の方々、7分にしなければとさっき言っていましたので、そうはならないようにあれですけれども、何とか、中仙町さんにお願いしたいんですけれども、こういう願望を込めておりますので、ひとつ我々3か町村と一緒になって手をとりあって、新たな新しいまちづくりへぜひ一緒に力を合わせて頑張っていきたいと思いますので、最後はお願いになりましたけれども、よろしくお願いしたいと思います。

 非常にとりとめのない話で申しわけないんですけれども、この地域の輪というものをさらに大きくしながら、皆さんで新しいまちづくりをしたいという気持ちを込めまして、意見発表にさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)

○合併協議会事務局長 どうもありがとうございました。

 次に、西木村町村合併促進特別委員長であります武藤昭男議員にお願いいたします。よろしくお願いいたします。

○武藤特別委員長 私も促進委員なるがゆえに、老人ですけれども何かを発表しろと。夢ということが題でございますので、私がこれから申し上げることはほとんど夢でございますので、目が覚めたら何もなくなるということにご了解いただきたいと思います。

 最初、私は実はきょうのこの研修会は4町村の首長さん方が努力してここまでして、ようやく協議会を立ち上げた。その記念の研修会だから、少なくとも4町村長さん方には3分のスピーチでもいいから、ここに立って「こうしました」、私たちはそれに対して「いや、頑張りましたね。これからが大変ですよ」というような申し立てをするつもりでおりましたら、おまえがしゃべれ、しかも夢でいいよと、こうなりましたので、ちょっと考えましたけれども、じゃひとつということで、ただいまから申し上げるわけでございます。

 実はこの4か町村を振り返ってみますと、共通点があるんです。それは何か。ご存じのように田沢湖は抱返りがあり田沢湖があり、駒ケ岳がある。乳頭がある。温泉街がそろっておる。スキー場がある。まさに観光の町なんだ。角館に来てみますと、いわゆる東北の状況と、歴史的に有名な武家屋敷、そして桜。秋のお祭り、そして火振りかまくらと、これも観光に関係ある。中仙に行ってみますと、ご存じのようにドンパン節のお祭り、そして、この間いただきましたけれどもジャンボうさぎ、そして、一番中仙で私たちがうらやましいと思うのは秋田県で一番おいしい米、「あきたこまち」がとれるのは中仙町なんです。

 それもちょっと上げるところじゃない、本当のことを申し上げますけれども、私が県組合の理事長をやっておった当時、北海道から沖縄まで秋田米を売りに行きました。そうしたら、福岡の卸さんが、「武藤さん、秋田の米はうまいからくださいよ」「はい、わかりました」「でも条件がありますよ」「何ですか」「いや、中仙のあきたこまちをください」、こう言われたんですよ。帰ってきてすぐ10升送りましたけれども、それほど有名な中仙町でございます。これもやはり観光、お土産も含めて、関係がある。

 最後にどん尻の西木村でございますけれども、うちの方は余り観光自慢はできないんですけれども、小さいながらも福祉の里づくりをしております。老人ホームが2つぐらいありますけれども、それにまたもう一つ今土盛りができておりまして、これもやがて発注をすると思います。観光ももちろん負けておりません。紙風船もありますし、かたまえ山の公園もございます。そして、かたくりの里とそれから日本一大きい西明寺栗がございます。

 これを合わせて、私は考えました。私たちが町村合併を今していくんだけれども、合併したら地方税が高くなったと言われることを阻止しなきゃならない。こう言われることは一番私はマイナスになる。当然地方税を賦課するときには高い方に並べるんです。だけれども、私はそこで考えましたのは、この観光を高度に利用すれば、外貨獲得、つまり観光客からこの新しくできるであろう市、仮に名前をつけると、北の都ですから、北都市にしましょうか。北都市がこれから運営していくための大きな財源の一つは観光財源じゃないか。

 今、田沢湖町だけでも300万も来ているというようなことを言っていますけれども、これはほとんどが汽車で、バスで帰って、泊まる人って何もいない。やっぱり定着するような観光客をこれから新しい都市で求めていかなければならない。今度そういう4か町村がそろって、一つの基地を設けまして、全国に発することによって、観光客がさらに100万も来る。その中の何%かは当然泊まり客に行政の中で進めていく。その何%かは北都市に入るという、その3段構えをとる。これは夢ですよ。だけれども、そういう方向がこれから望ましいことではないか。

 ただし、その場合、基地が必要なんです。その基地を私自身が見てまいりますと、間もなく、あと数カ月で中仙町に「ドンパル」という町民会館ができます。そこの立地条件から言って、一番あそこはいい条件の基地だと思います。そこを起点にして、まず観光問題は処理しますけれども、もう一つは私たちもこれは成功して、2年後に全員が市会議員として2年間の合併特例法によって務めることになります。その会場もないんです。つまり、議員75名と当局側が30名、傍聴者が300名。入っていく場所がないです。今できている中仙の町民会館こそ、最適じゃないかと、私はそう思っているわけでございます。(拍手)

 そういうところからまいりまして、恐らく、あの町民会館をつくるにしても、中仙の方はこういうところまで考えたとすれば、すばらしい発想じゃなかったのかと、私はこう考えておる者の1人でございます。そこから、私どもはこれから本当に難しい問題が出ていくことだとは思うけれども、そういうことも含めながら、新しい市づくりに努力してまいりたいと考えておるところでございます。

 そういう夢を見ているうちに、新しい市の選挙管理委員から無投票で、私が市長になったという電話が来そうな気がしますので、大体これで終らせていただきます。どうもご清聴ありがとうございました。(拍手)

○合併協議会事務局長 どうもありがとうございました。

 それでは続きまして、田沢湖町市町村合併対策特別委員長であります稲田修議員からお願いいたします。よろしくお願いします。

○稲田特別委員長 前の2名の方々がすばらしい夢を語っていただきました。私も何を話をしたらいいかなということで、いろいろ二、三日前から考えたわけなんですが、なかなか考えが出てきませんでした。ただ、初夢は見ましたので、その夢を語りたいなと思っております。

 その前に、私は広域合併というのは周辺部がさびれるということで、今回の北部4か町村のいわゆるきちっとした合併というのは一番時機を得、規模もすばらしい合併のパターンではないかなと思っております。私はこのことについては決して失敗はしないのではないかなと思っております。また将来的に広域合併になった場合には、やはり周辺部をきちっと固めて、そして中仙を中心にしたいわゆる広域層をつくる。そのことが私はこれから課せられた首長なり、議員の方々の考えがそうならなければ、私はだめでないかなということで、これから夢を語りますので、しばらくの間ご清聴いただきたいと思います。

 ちょうど、元旦の0時45分ごろでした。北浦市長には中仙の熊谷町長が就任したというような話を聞きまして、このことの話はもうちょっと詳しく話しますが、これはこちらに置いて、それから、熊谷市長がどういうことを決断したのかなということで、潟前に新しい庁舎を建てたとする。北浦の庁舎。私は今北部4か町村というのは北浦という市を想定して話をしております。その潟前に庁舎を建てたということは、必ず将来、産品の合同なり、大曲を中心、あるいは4町の合併があるように、周辺部を固めたり、北部4町、いわゆる北浦を秋田県の迎賓館みたいな建物をつくる。そして、潟前に田沢湖と駒ケ岳と乳頭、あの展望なんか、私も行ったんですが、行っていない方もおるかな。すばらしいパターンであります。そこに、秋田杉を70%活用した木材の庁舎を建てるわけなんです。今、木材低迷で非常に苦しんでおりますので、この施策が物すごく当たりまして、地元の経済が上向きになりまして、それも3年、4年と長期計画になりますので、この北浦に活を入れたということは皆様方がやってみて、おっと思うと私は思います。

 そして、やがていろいろな形の中でそのものが進むわけなんですが、将来、寺田知事にそこを秋田県の迎賓館に指定を受けたということで、その庁舎を建てたそのものについて、秋田県から地場の物を使ったということで、奨励金を1,000万をもらったんですよ。議員の皆さんもすばらしい、それに賛同してくれた議員の方々に報奨金としてぜひ海外に行ってきてくださいということで、みんなハワイに行って、ゆっくり汗を流しておったというような形の夢でした。

 そのことがどういうことか、私はわかりませんが、やはり将来、中仙町を中心にして大曲・仙北が一本になる時期には必ず、私は中仙町が中心に直ちになろうかと思います。そうすれば、今一気に大きい広域合併をするよりも、周辺部をきっちり地固めしながら、そうして将来のこういう20年後、30年後の広域合併に進む。そのために、熊谷市長がそれぞれの形のブレーンを鍛え上げながら、そのことの実現を図って、大曲、北部、北浦市はすごく秋田県下でもピカイチの北浦市になったという形の夢でありました。

 ただ、こういうことの実現ということは、私は中仙の首長初め、議員の方々の大いなる熱がなければこれは実現しないなと思って、そのときぱっと目が覚めたわけなんですが、なかなか夢というのは現実を考えながら、夢を追って、そこにはやっぱり一つの壁ができたということで、これが実現するためにはなあ、ということを思っております。

 きょう、森林組合の組合長も来ておりますが、庁舎を70%秋田杉であれするというようなことをやった場合に、私はそのことはわかりませんけれども、北浦市における経済効果というのははかり知れないというように考えております。あとはいろいろな形の中でそれぞれ語っていただいたんですが、やっぱり首長方の英断なり、あるいは議員各位の一つの使命感なり、北浦市に対する情熱が必ずや成功させるのではないかなと思っております。

 ただ、北浦市長の熊谷市長が誕生した裏には、うちの方の町長が涙を飲んで、熊谷市長の誕生に汗を流したということについては、やっぱり各議員の方々にはうちの方の首長に対しては、絶大なる拍手を送っていただければ、そのきずなはできないのではないかなと思っております。そういう意味で、何とかキラリと光る北浦市をつくるためには、首長初め、議員の方々、そして地域の方々が英知を出し合いながら、その夢を追って、真摯に追求していくということが私は大事ではないかなと思っております。

 そういうことで、夢と現実と将来等のことについて、ごちゃごちゃの話になりましたが、さっき司会がお話しされましたように、一杯飲みながら、大いにディスカッションをしていただければ、この話は大いにそれぞれの議員間で話が弾むのではないかなと思っております。

 くだらない話でありましたが、一つの夢を探求するということでは、何とか一致団結して、この北部4か町村の合併をぜひ成功に導くためにも、よろしくいろいろなものの精査をお願い申し上げまして、非常にくだらない話だと思いますが、終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手)

○合併協議会事務局長 どうもありがとうございました。

 それでは、最後に中仙町市町村合併推進特別委員長であります藤田君雄議員からよろしくお願いいたしたいと思います。

○藤田特別委員長 大曲・仙北と、それから仙北北部4か町村、両方の合併の協議会に参加し、二股をかけている町、中仙町の合併推進特別委員会の委員長をやっています藤田です。よろしくお願いします。

 きょうのテーマは合併の夢を語るということですが、前の3人の方々はすばらしい夢を語ってくれましたが、私は皆さんのご理解を得るために、まず今の私たちの町の合併推進特別委員会の状況を説明して、ご理解をもらいたいと思います。

 人はよく市町村合併は結婚と同じなんだという結びつけ方をして話をする方がございます。でも、私はそうは思っていません。それはなぜなのか。人の結婚というのは、気が合わなければ、後で別れればいいです。離婚ができます。しかしながら、今の町村合併は離婚は無理なんです。一度籍を入れてしまったら、もう別れることはできないわけです。婚前交際はあっても、籍を入れてから別れることはできないわけです。それは無理です。中仙町は皆さんご案内のように、住民のアンケートの結果では大曲・仙北が49.5%、それから仙北北部4か町村が37.8%です。住民の意思は大曲・仙北なわけです。しかしながら、皆様の地域とは歴史的に深いつながりがございます。皆様ご案内のように、前北浦44村、それからこれは現在の中仙、太田、仙北です。それから奥北浦43か村。これが現在の角館、西木、田沢、これを総して北浦と呼んだはずです。これは戦国時代からそういうつながりを持ちながら、阿仁銅山の4,000人分の飯米を提供して、利益をともに分かち合ってきた歴史がございます。

 そして、現在は一部事務組合、既に活動してございます。そういう状況です。私どもには仙北郡の将来、そして住民の幸福、幸せがかかっているので、どうしても決断には慎重にならざるを得ないです。早く決定しなければ、これは選ぶことのできなかった相手、その相手の新市将来構想の見直し、あるいは合併の枠組みそのもの自体も見直しをしていただくことになる可能性もございます。

 我が町の町長はよくインタビューの中で、2月下旬を決断の時期と言っております。これは私ども議会としての方向性が定まらないために、そういうことを言っているのかもしれません。そうした中で、私どもも今まで15回、委員会を重ね、検討を重ねてまいりました。できるだけ早い時期に委員会としての結論を出したいと努力しておりますので、もう少しの間、時間をいただきたいと思います。

 夢は仙北北部はさまざまな観光資源に恵まれ、それを活用した人情味あふれる広域観光、そんな地帯をつくれると思います。米と野菜を中心とした農業、複合経営が進み、都市との交流や、高速交通体系の整備が進んで、秋田の玄関口として多様な交流が展開されて、人と自然が本当に調和したゆとりのある地域空間ができていくと思いますし、また、そうでなければ仙北北部はできないと思います。

 皆さんは田沢湖のように澄んだ、そして深いお気持ちをお持ちと思います。そういう方です。そしてまた、年間300万と言われる観光客を呼び込むことのできる懐の深い方々です。どうか、私どもの中仙町のわがままをもう少しの間、我慢してみていただきたいと思います。

 私の夢は、本当はいろいろ話したいんですが、今は皆様にこういうお願いをして、きょうは終わりたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)

○合併協議会事務局長 どうもありがとうございました。

 ただいま、代表の方からそれぞれ合併にかける夢、中仙町さんからは一部現状を交えてお話しいただきましたが、今、皆様発表された夢は4か町村が合併すればこれは実現不可能なことではないと思います。いろいろ大変でしょうが、合併に向けて頑張ってまいりたいと思いますので、どうか事務局一同、よろしくお願いいたしたいと思います。

 それでは、懇談会に移りたいと思います。場所を変えまして、懇談会を行いますので、それぞれ意見交換を十分していただきたいと思います。ここの部屋を出まして、左手の方に「北浦の間」という表示がございますが、そこを歩いて、廊下をちょっと行きますと、懇談会会場がございますので、そちらの方へ移動を願います。

 お席につきましては、名簿のところについておりますので、そこの席にお座りになってくださるようお願いします。あと、懇談会場まで移動しますので、コートはそのままで結構ですので。それでは、大体10分後くらいに懇談会を始めたいと思いますので、「北浦の間」でございますので、「北浦の間」へ移動願います。